
応募プログラム名:TECH MEETS 2026(愛知県 × eiicon)
ニーズ企業:株式会社八幡ねじ 様
テーマ:納期回答自働化による、多品種少量対応を担う中小企業の負担軽減の実現
メール本文・添付、FAXのPDF。書式は顧客ごとにばらばら
現状のまま顧客・品番・数量・希望納期を構造化。FAXはOCRで同じ形に
AI基幹の受注・WMSの在庫を参照し、顧客別ルールで納期を算出
AI回答フォーマットに沿った文面と、参照データの根拠を並べる
AI根拠を見てクリック。送信は自動、記録はCSV出力
担当者電話・FAX・メールの注文や照会を読み取り、確認・入力・担当者連携・基幹システム連携までを自動化する。本提案はこの納期回答版
問い合わせの一次対応、回答案、履歴要約、エスカレーション
業務整理、PoC、個別開発、運用改善、定着支援を一気通貫で担う
テンプレートや項目マッピングを顧客に求めません。顧客が実際に送ってくるメール・FAXをそのまま読み、社内システムを参照して、承認待ちの回答案を作ります。
メール本文・添付・FAXのPDFから、顧客・品番・数量・希望納期を抽出。品番の表記ゆれや顧客独自の呼び名は、受注履歴とねじ知識PDFで正しい品目に照合する
対応形式:メール本文/Excel・PDF添付/FAX(OCR)
基幹の受注・単価、WMSの在庫・入荷予定を参照し、顧客別の納期ルール(締め時刻、出荷リードタイム、分納可否)を適用して回答日を算出。回答フォーマットに沿った文面と、参照したデータを並べて提示する
ルール外・データ不足は「要確認」として人へ回す
担当者は根拠を見て承認をクリック。修正は担当者の確認を経て顧客別ルールに反映され、次回から同じ判断が再現される。送信は自動、回答記録はCSV出力
承認なしに顧客へ送信しない
本文・Excel・PDF添付。テンプレート不要。読めないものは「要確認」で人へ
顧客別の対応ノウハウを「手順」として定義し、毎回同じ判断を再現する
修正は担当者の確認を経て次回から反映。再学習の待ち時間なし
顧客/品番/数量/希望納期/依頼種別(確認・変更・前倒し)を抽出。品番の表記ゆれは受注履歴と照合
参照専用。書き込みはしない
顧客ルールを適用して回答日を算出。回答フォーマットに沿った文面と、参照したデータを並べる。ルール外は「要確認」
承認 → 顧客へ送信
回答内容をCSV出力。取り込みは八幡ねじ様側
担当者の頭の中にある顧客ごとの判断を、読める手順に置き換えます。最初から全社分は要りません。依頼件数の多い顧客から定義し、承認時の修正で育てます。
| 項目 | ルールの例 |
|---|---|
| 締め時刻・出荷 | 15時までの依頼は翌営業日出荷、着日で回答する |
| 在庫不足時 | 入荷予定で充当できれば一括回答、不可なら分納案を添える |
| 品番の呼び名 | 顧客独自コード → 八幡ねじ品番の対応表を参照する |
| 回答フォーマット | 顧客指定の様式(Excel返信・本文のみ)を使い分ける |
| 人へ回す条件 | 特注品・図面付き・単価変更を伴う依頼は「要確認」 |
メール・FAXを担当者に振り分け
書式の違う依頼から品番・数量・希望日を読み取る
基幹で受注・単価、WMSで在庫・入荷予定を検索
顧客ごとの締め・LT・分納可否を思い出して判断
文面を書き、送信し、基幹に回答を記録
承認に残る5分も、根拠が並んだ画面なら3分に縮む。実証ではこの配分を実測して置き換える
月20営業日で約2,000時間、年間で約24,000時間相当
メール・FAX・添付の書式が顧客ごとに違う
基幹・WMS・メールの間を人が橋渡しする
顧客別の納期ルールが担当者の記憶にある
最大100時間/日、繁忙期に回答が遅れる
数量・品番・納期の読み違い、転記ミス
| 損失 | 計算 | 年額 |
|---|---|---|
| 工数 | 24,000時間 × 3,000円/時間 | 約7,200万円 |
| 誤回答の対応 | 48,000件 × 誤り率2% = 960件 × 1件あたり2万円(再手配・再配送・信用低下) | 約1,900万円 |
| 合計 | 約9,100万円 |
| 観点 | EDI | RPA・書式テンプレート | AIエージェント(本提案) |
|---|---|---|---|
| 顧客側の導入作業 | システム接続が必要 | 書式の統一を依頼 | 不要。今のメール・FAXのまま |
| 対応できる依頼形式 | 定型データのみ | 決めた書式のみ | 不定形の本文・添付・FAX |
| 1,600社への広がり | 接続できた顧客のみ | 書式を守る顧客のみ | 全顧客が対象 |
| 処理の確実性 | 完全自動で誤りなし | 書式が崩れると停止 | 人の承認が必要(確実性は承認で担保) |
| 顧客・ルールの変更 | 接続の改修が必要 | シナリオの作り直し | ルール追記で対応 |
| 導入までの期間 | 数ヶ月/社 | 数週間/書式 | 顧客側作業ゼロ。ルール整備順に段階拡大 |
実証終了時に無修正承認率 70%以上、本番導入後に 80%。承認が必要なぶんの手間を「1件3分」に収める
1日100時間の手作業を約10時間の承認と例外対応に変え、空いた時間を顧客対応と提案に使える状態を目指します。
| 効果 | 計算 | 年額 |
|---|---|---|
| 工数の削減 | 21,600時間 × 3,000円 | 約6,500万円 |
| 誤回答の削減 | 960件 × 90%減 × 2万円 | 約1,700万円 |
| 合計 | 約8,200万円 |
年360〜600万円で効果額の1割以下。本番導入の初期費用は別途見積(p.21)
| 区分 | 内容 | 展開時の作業 |
|---|---|---|
| 共通(変えない) | 依頼の読み取り・構造化、承認画面、基幹・WMSへの参照コネクタ、ルール反映の仕組み | 設定のみ |
| 会社ごとに定義 | 顧客別ルール、納期算出の条件(締め・リードタイム・拠点)、回答フォーマット、品番対応表 | 2〜4週間のヒアリングと定義 |
| 接続先 | 各社の基幹・WMS・メールサーバー(参照専用) | CSV連携なら1〜2週間 |
八幡ねじ様を1社目に、成果報告会で同業・取引先2社との面談を確定し、eiicon事務局・県の支援機関経由の紹介も併用する。1社あたり導入3〜6週間、月額30〜50万円
| フェーズごとの判断基準 | フェーズ1 → 2 の条件 | フェーズ2 → 3 の条件 |
|---|---|---|
| 数値 | p.16 の6項目中5項目以上を達成(無修正承認率 70%以上と承認後の誤回答 0件は必須) | 1,600社で無修正承認率 80%以上、FAX抽出精度 90%以上 |
| 体制 | 現場担当者が単独で承認運用できる | ルールの追記を八幡ねじ様側で完結できる |
| 仮説 | 確かめること | 検証方法 | 合格の基準 |
|---|---|---|---|
| H1 | 読める 顧客ごとに書式の違うメール・添付から、品番・数量・希望納期を正しく抽出できる | 過去の依頼メール1,000件を使い、当時の回答メールと受注データを正解としてAIの抽出結果を項目ごとに照合する。不一致だけ担当者が確認する | 項目単位の抽出精度 95%以上 品番の照合一致率 95%以上 |
| H2 | 算出できる 基幹・WMSの参照と顧客別ルールで、担当者と同じ納期回答日を出せる | 上位50社の過去回答500件について、AIの算出日と実際の回答日を比較する。不一致はルール不足か判断の揺れかを分類する | 納期算出の一致率 90%以上 不一致の原因がルール追記で解消できる |
| H3 | 1/10になる 根拠つき下書きを承認する運用で、担当者の作業時間が1件30分から3分に減る | 1月後半〜2月に担当者2名が実業務で承認運用を行い、作業時間・無修正承認率・承認後の誤回答件数・回答までの時間を承認画面のログから日次で記録する | 1件あたり作業時間 3分以下 無修正承認率 70%以上 承認後の誤回答 0件 |
| 検証項目 | 現状 | 中間(12月末・影運用) | 最終(2月末・承認運用) | 仮説 |
|---|---|---|---|---|
| 抽出精度(項目単位) | 人手(未測定) | 90% | 95%以上 | H1 |
| 納期算出の一致率 | 人手(未測定) | 80% | 90%以上 | H2 |
| 無修正承認率(影運用中は一致率) | — | 一致率 60% | 70%以上 | H3 |
| 1件あたり作業時間 | 30分 | — | 3分以下 | H3 |
| 回答までの時間(受信→送信) | 数時間〜翌営業日 | — | 15分以内 | H3 |
| 承認後の誤回答 | 推定2% | — | 0件 | H3 |
無修正承認率と承認後の誤回答は必須。未達の項目は原因と対策を成果報告会で示し、フェーズ2の条件にする
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象顧客 | 依頼件数の上位約50社。10月に受注データで件数比率を確認し(想定6割以上)、届かなければ上位100社に広げる |
| 対象の依頼 | 納期確認・納期変更・前倒し依頼。特注品・図面付きは「要確認」として人へ回す |
| データ | 過去1年分の依頼メールと回答、受注データ、顧客別対応メモ、ねじ知識PDF、回答フォーマット |
| システム接続 | 基幹・WMSは参照専用。API がなければ日次CSVで代替する |
| 利用者 | 営業部門の担当者2名が承認運用を行う |
| 作業 | 八幡ねじ様 | Plug AX |
|---|---|---|
| 業務分析・ヒアリング | 担当者が参加、現状の手順を説明 | 実施、工程と時間を実測 |
| データ提供 | 依頼メール・受注データ・対応メモ | 匿名化・保管方針を提示 |
| 顧客別ルールの定義 | 内容の監修、有効化の判断 | 過去の回答から下書き、整理 |
| 開発・接続 | 参照手段(API・CSV)の提供 | 読み取り・算出・承認画面の開発 |
| 影運用・承認運用 | 担当者2名が運用 | 日次で不一致を分析、改善 |
| 評価・報告 | 結果の確認、本番導入の判断 | 集計、報告書、成果報告会の資料 |
| 懸念 | 対応 |
|---|---|
| 誤った内容が顧客に届く | 送信ボタンは担当者だけが押せる。AIは下書きと根拠の提示までで、自動送信の機能を持たせない |
| 基幹・WMSのデータを壊す | 接続は参照専用。回答記録の連携はCSV出力とし、取り込みは八幡ねじ様側で行う |
| 顧客情報・受注データの外部流出 | 処理は国内リージョンで行い、AIモデルの学習にデータを使わない契約のAPIを利用する。実証終了後、預かったデータは削除する |
| 納期の算出根拠が分からない | 承認画面に参照したデータとルールを表示する。ルール外・データ不足は「要確認」として人へ回す |
| 担当者以外が承認してしまう | 承認画面はアカウント制で、承認者と時刻をログに残す |
顧客へ届く内容と社内システムの変更は、すべて八幡ねじ様の担当者の操作で行う
| 作業 | 2026年10月 | 11月 | 12月 | 2027年1月 | 2月 | 3月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 計画策定・業務分析ヒアリング、工程の実測、KPIの確定 | ||||||
| データ受領・ルール下書き10月に受領(八幡ねじ様)、上位50社のルール(Plug AX) | ||||||
| 読み取り・照合の構築と精度検証H1:過去メール1,000件で抽出精度 | ||||||
| 納期算出・基幹参照・承認画面H2:過去回答500件で一致率 | ||||||
| 影運用AI案と担当者の回答を突き合わせ | ||||||
| 承認運用・効果測定H3:作業時間・承認率・誤回答を日次集計 | ||||||
| 報告書・成果報告会本番導入の判断、展開計画 | ||||||
| 節目 | キックオフ | 中間レビュー | 効果測定完了 | 成果報告会 |
| 項目 | 内容 | 金額 |
|---|---|---|
| 業務分析・要件定義 | ヒアリング、工程の実測、ルールの下書き、KPI設計 | 60万円 |
| 読み取り・納期算出エンジン | 依頼の構造化、品番照合、顧客別ルールの適用、文面と根拠の生成 | 150万円 |
| 基幹・WMS 参照連携 | API または日次CSVでの参照、回答記録のCSV出力 | 70万円 |
| 承認画面 | 依頼一覧、回答案、根拠表示、承認・修正・送信、操作ログ | 50万円 |
| 評価・報告 | 影運用・承認運用の集計、報告書、成果報告会資料 | 40万円 |
| インフラ・AI API 利用料 | 国内リージョンの実行環境、AIモデルのAPI利用料(実証期間分) | 30万円 |
| 合計 | 実証経費の支援上限 400万円(税込)の範囲内 | 400万円 |
年360〜600万円。効果額 約8,200万円/年の1割以下。実証中の金銭負担はなし(現場工数は担当者2名の参加のみ)
| リスク | 兆候 | 対応 |
|---|---|---|
| 基幹・WMSの参照手段が実証期間に間に合わない | API が未整備、情報システム担当の工数が取れない | 日次CSVエクスポートで代替する。在庫・入荷予定は前日時点の値で算出し、差分は承認時に担当者が確認する |
| 顧客別ルールの整理に現場の時間がかかる | ヒアリングの時間が確保できない、ルールが言語化できない | 対象を上位50社から上位20社に絞り、残りはフェーズ2へ回す。過去の回答メールからAIがルールを下書きし、担当者は確認だけを行う |
| 無修正承認率が上がらない | 影運用で一致率が60%に届かない、修正が特定の顧客に偏る | 不一致を「ルール不足・判断の揺れ・データ不足」に分類し、週次でルールへ反映する。改善しない顧客は対象から外して報告する |
| 添付の書式が多様で読み取れない | Excel・PDF添付の抽出精度が90%に届かない | 書式ごとに件数を集計し、上位の書式から対応する。残りは本文だけ抽出し添付は「要確認」で人へ回す |
| 審査基準 | 本資料での根拠 | 該当ページ |
|---|---|---|
| 事業親和性 | 募集テーマの4つの要求技術(構造化・顧客別解読・納期算出・社内参照エージェント)を仕組みの4段にそのまま対応させた | p.2, 6, 8〜10 |
| 持続可能性・収益構造 | 効果額 年約8,200万円に対し月額30〜50万円。実証後の費用と展開時の課金を明示 | p.12, 21 |
| 実現可能性 | 3仮説・6KPI・2段階運用・参照専用接続・リスクごとの代替手段 | p.15〜20, 22 |
| 地域展開性 | 共通部分と会社ごとの定義を分けた型、県内同業・取引先への展開手順 | p.13〜14 |

株式会社Plug AX 代表取締役 堀之内 皓隆
東京都文京区
本資料は TECH MEETS 2026(愛知県 × eiicon)株式会社八幡ねじ様のテーマへの応募資料です。記載の数値は募集ページの情報と公開資料に基づく概算で、実証の計画策定時に確定します。